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住宅性能について考えてみた(後編 / 業界基準HEAT20)

 カテゴリ/暮らしのヒント 投稿日/2022-04-01

後篇では、前編の最後の方に出てきた外皮平均熱貫流率UA値【基準値】の表に中にあった「HEAT20(G1~G3)」についてご説明できればと思います。
 

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皆さんは「HEAT20」という言葉を聞いたことがありますか?
 
Investigation committee of Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses の頭文字をとったもので、2020年を⾒据えた住宅の⾼断熱化技術開発委員会を刺します。
 

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前篇で登場した「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」が国主導で作られた基準とすると、「HEAT20」は、建築関係の業界団体として委員会形式で進められている「自主基準」だとお考えいただければ良いと思います。
 
2022年7月22日に、一般社団法人化しており、「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が正式名称となりました。

英文も、20の扱い方が変わっています。
 

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研究会の概要、設立の目的を見ると、
「当法人は、低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築(以下、住宅等と称す)の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ることを目的とする。」
と記載されています。
 

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一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会 公式HPより
http://www.heat20.jp/
 
2020年に向けた住宅性能の指標作りが、20年先を見据えた研究会へと変容を遂げています。それは、日本の未来の住まいを考えようという建築の実務者が集まり、住宅性能を良くしていこうとの活動であり、努力目標なので年を重ねることにより、より高い目標が掲げられるようになっています。
 
G1からG2、更にG3と上がって行くにつれて、高断熱高気密な基準になっていきます。

実は、シーズン1(2009-2012)、シーズン2(2012-2016)、シーズン3(2017-)と大分前から協議されてきた業界推奨基準作りだったりします。
 
委員会にはこんな企業↓が参画しています。

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http://www.heat20.jp/data/2019/18-3_suzuki_sunagawa_nonaka.pdf 
画像 / HEAT20 資料PDF「活動報告2 新⽔準等の提案」より
 
HEAT20が提案する住宅外皮水準G1~G3が目指すものは、外皮平均熱貫流率UA値を満たすだけではなく、室温や省エネルギーにおいても、具体的な目標を作っているのが特徴です。
 
【室温】

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HEAT20 G1では、高槻市(6地域)だと 概ね10℃を下回らない基準設定がされていて、平成28年度省エネ基準では、概ね8℃設定なので、更に2℃最低気温が上がることになります。G3では、概ね15℃を下回らないということは、長Tの上にカーディガンやパーカーといった春先の服装でいられるわけです。
 

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今までをまとめると、
・世界的にみてエネルギーは有限なので、省エネは重要。
・地球温暖化防止の為に、エネルギー燃焼時に発生する炭素削減の為に省エネが不可欠。
・国内では省エネを遂行する為に国の基準として「ZEH」、業界基準として「HEAT20」を掲げ努力を続けている。
 
最後にこれからおきること、についても触れておきたいと思います。
 
■2024年以降に建築確認を受ける新築住宅については、省エネ基準(断熱等級4かつ一次省エネ等級4への適合が住宅ローン減税の要件となる。(これに適合しない「その他の住宅」は住宅ローン減税が受けられなくなる) (2022年4月施行見通し)
 
■長期優良住宅の基準見直しへ。省エネはZEH基準を検討 (2022年10月施行予定)
 
■2025年には「省エネ基準への適合義務化」が予定されています。(現時点は、小規模住宅においては、努力義務であり、建築主への説明義務に留まっています)
 
 
今後の住宅新築におかれましては、現状進んでいる国や業界の基準作りを頭に入れつつ、設計士と進めていくことが肝要だと考えております。

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