加賀百万石の建築様式の数々に魅了された件【前編】

 カテゴリ/暮らしのヒント 投稿日/2020-02-05

高槻からサンダーバードで2時間半ほどで行ける金沢。
筆者としては、今回が初めての金沢旅行(一泊)だったのですが、加賀百万石の建築様式美に魅了されてしまい記事にしてみることにしました。
 

暮らしのヒントの写真1

ひがし茶屋街の日本家屋
 
金沢についたのは、1/30(木) の午後でした。天気は雨、幸いなことに風は弱まり、それほど寒くなかったのが有難かったです。とはいえ、マフラー、手袋は必須でした。
 
早速、金沢城公園に行ってみました。海鮮物が食べれる大人気の近江町市場を抜けていくと、国指定史跡の金沢城公園の入り口【黒門】があります。
 
いきなり休憩というのもなんですが、公園入口手前にあまりにも良さげなカフェがあったもので、入ってみました(^^ゞ 木造の建物、アンティークな店内造作。びっくりしたのが、珈琲カップが軽いこと。良く見てみたら、なんと漆塗りです。この時点で、金沢恐るべし!!
 

暮らしのヒントの写真2

(ネルドリップ珈琲専門店 金澤屋珈琲店)
 
素敵なカフェで心も体も温まったところで、いざ出動。
 
黒門口から金沢城公園に入り、河北門に向かいます。
「河北門」は金沢城の実質的な正門ですが、約130年ぶりに往時の姿でよみがえったそうです。河北門は高麗門である「一の門」、櫓門である「ニの門」、「枡形土堀」及び続櫓の機能を持つ「ニラミ櫓台」により防御機能を持った構成となっています。
 

暮らしのヒントの写真3

(正面が一の門、向かって左が二の門、右手上部がニラミ櫓台)
 
一の門を入るとすぐに二の門がありますが、石材、木材の組み合わせが実に見事でした。
加賀百万石の豪華さを感じます。
 

暮らしのヒントの写真4

実はこの二の門、二階が中に入れるようになっているんですが、その木が見事に組み上げられている姿にはしばし息を飲むこととなりました。
 

暮らしのヒントの写真5

金沢城では前田利家の入城後、本格的な石垣づくりが始まったそうで、出入口や庭園といった場所に応じて、特殊な技術やデザインが工夫されたこと、また何度も修築が繰り返されたことで、さまざまな種類の石垣を見ることができます。
 

暮らしのヒントの写真6

(左上 石川門入口石垣、右上 内堀石垣、下 数寄屋橋石垣)
 
石垣になにやら記号みたいなのが書かれていました。あれ、落書き? と思って調べてみたら、石を切り出す時の作業分担などを示す為に付けられた刻印だそうです。これも加賀百万石の様式美の一つじゃないかと思い、とっても興奮を覚えてしまいました(笑)
 
この数寄屋橋石垣を左に見ながら歩いていくと、眼下に美しい庭園美が広がる「玉泉院丸庭園」が見下ろせるポイントにつきます。
 

暮らしのヒントの写真7

こちら、玉泉庵の和室にて季節にちなんだ生菓子と抹茶を楽しむことができるそうですが、既に、お茶してしまっていたので今回は眺めるオンリーです。
 
さてさて、次は本日のメインイベント「五十間長屋」見物となります。
 
(以下、石川県のHPより抜粋)
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/facility/index.html
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平成13年7月に完成した、延べ床面積1894.23平方mの復元建物で、石川門や三十間長屋と同様、鉛瓦や海鼠塀が外観の特徴です。
明治以降に建てられた木造城郭建築物としては全国再最大規模で、大径木の事前調達や土台石垣の解体、修築を含め、平成10年3月から実に3年4ヶ月をかけて造られました。
3層3階の菱櫓と橋爪門続櫓を2層2階の五十間長屋でつないでいます。これらの建物は、戦の際に二ノ丸を守るための施設で、石落しや鉄砲狭間となる格子窓、白塗漆喰壁や海鼠壁で防火構造になっている外壁がその強固さを示しています。
 
江戸時代、加賀藩では、杉やヒノキ、ケヤキ等、重要な7種の樹木を保護するため、伐採を禁止した「七木(しちぼく)の制」という条例を敷いていました。
今回の工事では全体で5,330石(一般的な住宅で約40~50戸分に相当する)という膨大な木材が使われましたが、能登ヒバや杉など、その約7割が石川県産材でまかなわれています。
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暮らしのヒントの写真8

伝統木造工法
日本に古くから伝わる木造軸組みの工法。柱・梁を組み合わせて、柱は桧、角梁はヒバ、小屋梁には松丸太を用い、他に能登ヒバ、赤杉など県産材を用いているそうです。
(金沢城公園のパンフレットより)
 
展示室入ってすぐのところに、木組模型がありました。これまた非常に美しいです。
 

暮らしのヒントの写真9

かなーり満足したところで、隣の兼六園に向かうのに一番近い石川門から出る左手に、
無料休憩所がありました。休憩所からして、とってもいかした建築物なんです。右の松の木も、まあーナイスな構図ですよね(^_-)

後編はこちら
https://www.kosakaweb.jp/columns/detail.php?id=437&cid=39

暮らしのヒントの写真10

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