樹齢360年・乾性寺の梅が今年も咲きました!

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2021-03-05

いよいよ3月。
高槻の街にもかぐわしい梅の香りが届きました。
今回はコロナ禍に耐える私たち高槻市民にぴったりの「復活の梅」をご紹介しましょう☆
 

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高槻市天神町にある日蓮宗のお寺、「加賀山乾性寺(けんしょうじ)」の紅梅です。
このお寺の駐車場は、以前「高槻Life」でもご紹介した「伊勢寺」のすぐお向かいにあります。
https://www.kosakaweb.jp/columns/detail.php?id=202&cid=39
https://www.kosakaweb.jp/columns/detail.php?id=417&cid=39
 
でも、お寺の本堂は、そこから山道を越えた先、竹藪の奥。
 

高槻Lifeの写真2

まるでちょっとした登山のようですね。
神聖な空気に包まれながら、お寺の境内に入ると…。
 

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心地よい香りを放ちながら、美しい梅の花が私たちをお出迎えしてくれるのです!
 

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実は、この梅、なんと齢360年といわれる古木。
高槻藩永井家3代目藩主、永井直種のお手植えだと語り継がれています。
一時は枯れかかり、もうだめかと思われたそうですが、樹木医の外科治療を受け再生。
見事復活して、毎年この時期、私たちの目を楽しませてくれるのです。
 

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乾性寺の梅は、八重咲。
 

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関西ではここぐらいでしか見られない貴重な種類だそう。
100年、200年、300年…、困難に負けず身を寄せ合って咲く「復活の梅」。
 

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苔むす枝に懸命に花を咲かせるその姿を見ていると、
「コロナ、コロナでしんどいけど、私らももうちょっと頑張ろか!」
そんな勇気が湧いてきますね!
 
乾性寺(けんしょうじ)
【所在地】 高槻市天神町
【HP】https://temple.nichiren.or.jp/5051013-kenshouji/
【アクセス】 高槻駅北口より高槻市営バス「日吉台」行きに乗車、「上天神」で下車後、徒歩~分程度
 

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「万代(よろずよ)に 年は来経(きふ)とも 梅の花 絶ゆることなく 咲きわたるべし
筑前介佐氏子首(ちくぜんのすけさしのこびと)」
 
(どれだけ年月が流れても、梅の花は決して絶えることなく、いつの世までも咲き続けることでしょう)
 
万葉集の「梅花の歌三十二首并序」に載せられた和歌の中の一つです。
 
 「初春令月、気淑風和、梅披鏡前粉、蘭薫珮後之香」
(初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す)
 
そう、この「梅花の歌三十二首并序」の一節からとられたのが「令和」の元号。
「令和」は、まさに寒い冬を越え、百花の先頭を切って花開く、「梅とその季節の気高さ」を表現する言葉だったのですね。
 

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枯れかけてもまた花を咲かせる。
今年もまた変わらず咲き誇る乾性寺の老紅梅は、見る者すべてに逆境をはねかえすパワーと希望を与えてくれます。
 
私たちもいつかこの苦しく不安な日々が終わりを告げ、極上の花々が満開となるその時を信じて!
 

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 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2021-03-05