【前編】空のうつろいを感じられる「そらいろ保育園」様インタビュー

 カテゴリ/暮らしのヒント 投稿日/2019-09-14

地域に開かれた保育園として、富田の街に馴染むデザインで、全面漆喰塗装による子供達の健康に配慮した保育園。2019年10月いよいよオープンです。

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その名も、空のうつろいを感じられる「そらいろ保育園」
高槻市富田町4-2-31

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取材者
社会福祉法人健康会
園長 海老ヶ瀬様
保育課長 勝部様
グロウデザイン 若井様
小阪工務店 山本、北川

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-新しく保育園を建てることになった経緯
(園長) 元々、富田町病院で働く職員のお子様を預かる院内保育園をこの場所で30年近く行っておりました。建物が前身の富田診療所(50年前に建てられた)の再利用でしたので、老朽化して参りまして、他の場所に移り5年ほど経った頃、「企業主導型保育事業制度」というのがあるのを知り(3年ほど前にできた)、当法人で手を挙げたところ許可がおり、新しく保育園を建てることとなりました。

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左から、若井様(グロウデザイン/設計)、海老ヶ瀬園長、勝部様(社会福祉法人健康会)
 
せっかくつくるのならば、今迄の院内保育に加え、地域に開かれた保育園として、地域のお子様も受け入れることに致しました。
※富田町病院自体が、近所の患者さん達がお金を出し合って作った病院でもあり、より地域貢献ができればと考えました。

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-社会福祉法人健康会は、どんな事業をされてきたのですか?
(園長) 我々は健康会という名前の社会福祉法人ということで、長く介護と福祉を行って来たのですが、同じく地域に貢献できる「保育園」を行うことは自然な流れだったかと思います。
 
(勝部様) 10月にオープンで定員は30名。ここに「保育園」ができると知った地域の親御様より、多くのお問い合わせを頂きました。面接が終わった段階で、現時点13名のお子様を受け入れることが決まり、待ち望まれていたことが分かります。

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ピンクが0歳、緑が1歳。二階が3-5歳の保育室
 
-設計はどなたが?
健康会の方で、若井様(グロウデザイン)に設計をお願いしました。
 
(若井様) ポイントとして、富田のもつ歴史的な背景、雰囲気を大切にした地域のシンボルになるような建物をデザインして欲しいとお願いさせて頂きました。
 

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原案には、地域の交流スペースもありました。
エレベーターが付いているのも、車椅子でも2階に上がり、子供達と交流できることを望んだからなんです。車椅子用のトイレもつけました。

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外観については、瓦、面格子、引き戸について、街の歴史的背景を踏まえたものにしました。
地域に馴染むシンボル的存在になることが大命題としてありますので。

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二階に上がってみると、片方の天窓から空が見えるようになっているんですが、それも子供達が空を眺められることで、自然と一体になる感覚を持って貰うことを意図して作りました。
 
(勝部様) ちなみに、こちらの保育園、名前が「そらいろ保育園」という名称なのですが、法人職員全員に対してネーミング募集し、40案以上でた候補の中から、挙手の多数決、決戦投票の末決まったのが「そらいろ保育園」でした。
偶然、園長ご本人が出した名称だったんですが(笑)
 
-園長は何故、その名前を?
(園長) 空は夕焼け、雨空、いろんな容姿がありますよね。その移り変わりを子供達がしっかり目にしていって欲しいし、「そらいろの種」という絵本が好きだったこともあり、「そらいろ」を提案しました。

【後編に続く】
https://www.kosakaweb.jp/columns/detail.php?id=401&cid=40

 カテゴリ/暮らしのヒント 投稿日/2019-09-14