水源の森百選 川久保

 カテゴリ/高槻歳時記 投稿日/2019-09-16

高槻に大きな被害をもたらした昨年の台風21号。
それから、ちょうど1年が経ったころ、今度は関東地方に台風15号がやってきて、またもや甚大な被害を及ぼしました。
今も厳しい毎日が続く被災地の皆様のご苦労とご心痛はいかばかりかと、心よりお見舞い申し上げます。

高槻歳時記の写真1

強い台風が日本にやってくる原因の一つとして、地球温暖化があげられます。
日本気象学会が発表した論文によると、温暖化が進む今世紀の末には、今よりも勢力の強い台風の割合が増加するのではないかと考えられているそうです。
https://www.nhk.or.jp/sonae/column/20131118.html
 
産業革命以降、私たちは、日々の豊かさを求め、森林を伐採し化学燃料を多用してきました。
もちろんそれにより、毎日の生活は驚くほど便利になり、科学や文化も今なお発展を続けています。
けれども、二酸化炭素を吸いとり、酸素を生み出してくれる森の緑を失った地球はどんどんと暖かくなり、科学の力でも及ばない大災害を生み出してしまったのです。

高槻歳時記の写真2

このような状況の中、昔に比べて開発が進んだとはいえ、まだまだ自然豊かなここ高槻市には、日本でも有数の美しい森が存在します。
 
高槻の北部、水無瀬川の源流域にある「川久保の森」です。

高槻歳時記の写真3

川久保の森は、林野庁が選定する「水源の森百選」にも選ばれています。
「水源の森百選」とは、「水を仲立ちとして森林と人との理想的な関係がつくられている等代表的な森」のこと。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/suigen/hyakusen/より)

高槻歳時記の写真4

大阪府で選定されたのは、泉南郡熊取町の「奥山雨山自然公園」とこの川久保の森のわずか2か所だけなのです。
 
昭和20年代、2回に渡る台風により多大な被害に見舞われた川久保は、その後、植林を続け、今もこの自然を守ろうと努力する人々の手で、大切に維持されています。
緑豊かな川久保には、昆虫や魚、動物、珍しい植物もたくさん生息。
美しい自然に触れようと訪れる年間6万人ともいわれる人々は、この素晴らしい森で、都会の喧噪の中では決して味わえない「おいしい空気」を満喫していくのです。
 
さらに、ここ川久保の森がもたらす「おいしいもの」は、空気だけではありません。
皆さんは、大阪で唯一、環境省の「名水百選」に選ばれている島本町の「離宮の水」をご存じでしょうか。

高槻歳時記の写真5

画像 島本町商工会 HPより
http://shimamoto-sci.com/1631
 
口当たりが良いと評判のこの「離宮の水」の源泉は、実は、高槻・川久保にあります。
かの有名なサントリーウイスキーの仕込みに使われる水も、この「離宮の水」だといわれています。
澄んだ空気に旨い水。
人間が生きていく上で、どちらもとても大切なものですよね。
 
ふるさと高槻の美しい自然を守ることが、地球温暖化防止となり、将来の「減災」へとつながる…。
未来の地球を守ること、それは、今を生きる私たちに課せられた重大な任務なのです。

高槻歳時記の写真6

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