「高槻城 歴史リアル謎解きゲーム 福者 高山右近」好評開催中!!

今年もまた高槻に、歴史をリアルに体感できるあの謎解きゲームが帰ってきました！
 
高槻城築城400年のメモリアルイヤーだった昨年暮れ、リアル謎解きゲームで盛り上がったという方も、実は多かったのではないでしょうか？
高槻市観光協会が設立50周年を迎える今年、さらに面白くなって、「高槻城 歴史リアル謎解きゲーム 福者 高山右近」が開催されています。
 

今度はなんと、高槻城、大阪城、丹波亀山城と3城同時開催。
すべての謎に挑戦しようと、歴史大好きな人々が続々と高槻に集まってきているのです。
 
高槻城 歴史リアル謎解きゲーム 福者 高山右近
【日時】2018年9月21日（金）～2019年3月31日（日）
　　　　※ただし、毎週月曜日（祝日の場合は翌平日）と年末年始、1月22日を除く
　　　　10時～15時（最終回答受付は17時）
【受付】高槻市観光案内所（JR高槻駅中央改札横）
　　　　高槻市観光協会（ミング阪急高槻2階）
【参加費】1200円
https://www.nazonoshiro.com/event/takatsuki_castle01/
 
地元高槻市民としては、全国の歴史猛者たちに負けるわけにはいきません。
ヒントになるかどうか分かりませんが、ここで一度、「高槻歳時記」でも、今回の主人公、高山右近についておさらいしておきましょう！
 

キリシタン大名として非常に有名な高山右近。
実は、正確な生年は定かではありません。
1552年もしくは53年ごろ、高山友照の嫡男として今の豊能町に生まれたと伝えられています。
 
1564年ごろには、キリスト教の教えに感銘し洗礼を受けた父の導きで、右近自身もクリスチャンとしての人生を歩み始めます。
 

カトリック高槻教会にたつ石碑にも記されているとおり、洗礼名は、「ジュスト」。
「正義の人」という意味だそうです。
右近はこの名に違わず、戦国武将として戦火に身を置きながらも、信仰の道をひた進みます。
 
堂々とした戦場での振る舞い、その知略、さらに茶人としても高い評価を得た右近は、信長や秀吉も一目置く、「人徳の人」であったと語り継がれています。
 

大河ドラマでも有名な黒田官兵衛や大谷吉継らも、右近の存在に刺激を受け、キリスト教の道へと進んでいったのです。
 
城づくり、城下町の整備にも力を入れた高山右近。
当時の高槻城下には、20以上の教会が点在していたといいます。
 

武人としても、順調に功績をあげた右近は、1585年、秀吉から明石に6万石の所領を与えられます。
このまま、出世の道を進むのかと思った矢先･･･。
秀吉によって、「バテレン追放令」が出されてしまうのです。
 
信仰か所領か。
多くの武将がキリスト教を棄て地位や名声を選ぶ中で、右近は、領地も財産もすべて投げだし、自らの信仰を選びます。
 

流浪の身となった右近でしたが、その人望から、多くの人々が救いの手を差し伸べました。
その一人が、前田利家です。
前田家に助けられた右近は、その後、金沢の地で築城技術や畿内の知識を広めていくことになるのです。
 
しかし、さらなる困難が右近に降りかかります。
1612年のキリシタン禁教令を受け、1614年、右近に国外追放令が言い渡されました。
金沢の人々は必死で右近を止めようとしますが、それでも、やはり彼に「キリスト教を棄てる」という選択肢はありませんでした。
右近は、家族たちとともに慣れない船に乗り、マニラへと旅立っていったのです。
 

マニラでは大歓迎を受けた右近でしたが、気候も風土も違う異国で病を得てしまいます。
到着からわずか40日後、右近は、遠くマニラの地で、波瀾万丈の人生に幕を下ろしました。
 
地位も名誉も、そして祖国までも棄て、信仰を貫き通した右近は、没後400年の時を経て、2016年、「福者」に認定されました。
 

今もマニラのプラザデラオ比日友好公園には、高槻・城跡公園にあるものとそっくりの高山右近像が立っています。
高槻市はこの像の建立を契機に、1979年からマニラと姉妹都市関係を結びました。
 
来年は、それからちょうど40年となる節目。
都市作りに長けていたと伝えられる右近、きっとこれからも高槻・マニラ両市の発展を天国から見守ってくれることでしょう。
私ども小阪工務店も、高山右近の遺志を継ぎ、これからも今まで以上に高槻の街作りに尽力していく所存です！