高槻歴史ミステリー・松永久秀の謎に迫る!

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2021-04-21

昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」。
次から次へと登場する多彩な戦国群雄の中でも、特別なオーラを放っていたのが、吉田鋼太郎さん演じる松永久秀でした。
壮絶な切腹シーンは大河史に残る名場面として、今後も語り継がれていくことでしょう。
 

高槻Lifeの写真1

【高槻市】クローズアップNOW「戦国武将・松永久秀と高槻」
https://youtu.be/HqscV_0igPs より
 
実はこの松永久秀、高槻の出身だったという説があるのをご存じでしょうか?
今回の「高槻Life」では、松永久秀をめぐる歴史ミステリーに迫ってみたいと思います!
 
◆高槻歴史ミステリー① 松永久秀の出身地はどこ!?
 
JR京都線に乗り、摂津富田駅から高槻駅に向かっていると左手に見えてくるのが明治の「チョコレート」。
ちょうどその反対側の右手に広がるのが、高槻市東五百住町です。
 

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古文書をよく調べてみると…。
 

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【高槻市】クローズアップNOW「戦国武将・松永久秀と高槻」
https://youtu.be/HqscV_0igPs より
 

高槻Lifeの写真4

https://map.goo.ne.jp/ より
 
ちょうどこの東五百住に松永久秀の館があったと伝えられています。
 
30歳を過ぎたころ三好家の家来として芥川山城に入ったといわれる松永久秀ですが、実はそれまでの記録がほとんどありません。
そのため、これまでは徳島県や京都府などの出身ではないかといわれてきました。
ただ近年は、松永久秀研究の第一人者である天理大学准教授の天野忠幸氏などによって、「摂津国五百住=高槻市」出身説が最有力候補として挙げられているのです。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/11/koho2012011015.pdf より
 
高槻市の元中学校長で歴史研究家の古藤幸雄氏はさらに踏み込んだ研究を重ね、「悲劇の武将 松永久秀と高槻」という1冊の本をまとめました。
 

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http://www.city.takatsuki.osaka.jp/mayor_letter/machiphoto/r3/1614300808168.html より
 
この本では、さらに松永久秀のルーツを高槻市唐崎地区と推定。
 

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この地域に今も多く残る「松永」姓にそのルーツがあるのではないかと考えました。
 
また、江戸時代後期の観光案内本「摂津名所図会」には、松永久秀が高槻市原の本山寺に「蒲萄硯(ぶどうすずり)」を奉納したという記載もあるそう。
 

高槻Lifeの写真7

【高槻市】クローズアップNOW「戦国武将・松永久秀と高槻」
https://youtu.be/HqscV_0igPs より
 
松永久秀を調べれば調べるほど、次々と登場する高槻の地名。
戦国の世を生きた遠い時代の人物がなんだかとても身近に感じられますね(^_-)
 

高槻Lifeの写真8

【高槻市】クローズアップNOW「戦国武将・松永久秀と高槻」
https://youtu.be/HqscV_0igPs より

 
◆高槻歴史ミステリー② 松永久秀は「悪党」ではなかった!?
 
主を毒殺したばかりか、将軍を暗殺し、さらには東大寺大仏殿に火をかけたといわれる松永久秀。
「稀代の悪党」「梟雄」「下剋上の体現者」「戦国のボンバーマン」…と彼についたあだ名はどれも物騒なものばかりです。
 
けれども、最新の研究では、どれもこれもすべて「濡れ衣」なのではないかという説が有力視されています。
 

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【高槻市】クローズアップNOW「戦国武将・松永久秀と高槻」
https://youtu.be/HqscV_0igPs より
 
高槻市しろあと歴史館が所蔵する一枚の肖像画。
2019年、東京の古美術商から買い付けたもので、松永久秀を描いたものだと考えられています。
 
落ち着いたたたずまいに、柔和な顔つき。
私たちが想像する「派手好きで傾奇者」のイメージとはまったく違いますね!

 
現在の研究では、毒殺したといわれる三好義興は病死だったといわれていますし、将軍殺害時も現場にはおらず、東大寺大仏殿の焼き討ちも他の建物から延焼してしまったものだとされているのです。
 
千利休の兄弟弟子でもあった松永久秀。
天野忠幸氏によると、妻・広橋保子が亡くなったときには、悲しみのあまり領民に「鳴物停止令」を出すという、愛妻家としての一面もあったそうです。
 
ここ高槻で暮らしていた当時の松永久秀は、極悪人どころか三好家に忠節を尽くす非常にスマートな人物だったのかもしれませんね☆
 
街を歩けば、そこかしこに歴史の息吹が感じられる高槻市。
また一人、素敵な郷土の英雄に出会うことができました!

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2021-04-21

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