高槻城の石垣石

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2020-10-19

野見神社や高槻現代劇場、しろあと歴史館などが立ち並ぶ一角にある高槻商工会議所。
簿記や珠算検定などの受験に足を運んだという人も多いでしょう。
 

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ところで、皆さんはその高槻商工会議所会館の玄関前に、ひっそりと横たわる石をご存じでしょうか?
 

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一見、特に目立たない地味な石のようですが…!?
 

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なんとこれ、高槻城の石垣石!
今から400年以上前、1617年の修築のときに使われたものだと考えられているのです。
 
元々は「厩廓枡形門(うまやぐるわますがたもん)」に設置されていたものが、明治初期の高槻城取り壊しの際に転がり落ち、1985年、高槻市立第一中学校から出土されました。
 
実は、このような石垣石、高槻のあらゆるところでお目にかかることができます。
「高槻城」といえば、城跡公園。
もちろん、ここにも…。
 

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ありました!
何気なく子どもたちが遊びまわるすぐ後ろに、立派な「城跡」が残されていますね☆
 

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城跡公園のすぐお向かいには、天守台や本丸御門に使われていた基礎石が、これまたさり気なく設置されているのです。
 
その並びには、大阪府立槻の木高校。
 

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こちらの体育館改修工事の際にも、高槻城本丸のものと思われる石垣が発掘されました。
 

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このように城跡公園の周りをぶらりと散策してみるだけでも、たくさんの石垣石に出会うことができますが…。
実は高槻城の石垣石が見られるスポットは、城跡周辺だけにとどまりません!
 
1871年の廃藩置県で廃城となった高槻城。
その後、京都から大阪への鉄道敷設が決まり、1874年に解体された石垣は、橋脚やトンネルの基礎部分に使われることになりました。
 
今も芥川にかかるJR京都線の橋脚をよく見てみると…。
 

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一番手前の橋脚だけ明らかに違っています!
そう、このデコボコこそが石垣石なのです。
 
また、川西町にある小さなトンネルにも…。
 

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石垣石が使われていますね。
少し頭を下げなければ通れない低いトンネル。
屈みながら石垣に囲まれた空間を一歩一歩光の差す方に進んでいくと、高槻城がそびえ立っていた時代へタイムスリップしているような錯覚に陥ってしまいます。
 
生活のすぐ隣に歴史がある街、高槻市。
また改めてその奥深さに気づかされました♪
 

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 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2020-10-19