高槻・安岡寺大護摩供&火渡りを見てきました☆

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2017-02-08

毎年2月1日、北摂三山寺の一つ、高槻・安岡寺で行われる大護摩供。
「安岡寺の火渡り」としても有名な大護摩供、厄除け祈願に行ってきました!
 
安岡寺は、高槻市浦堂にある天台宗系の寺院です。
高台にあるそのお寺は、普段はとても物静かなところなのですが、この日ばかりは、大願成就や厄除け祈願のために、たくさんの人々が集まります。

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安岡寺の本尊は如意輪観世音菩薩さま。
775年、桓武天皇の兄・開成皇子によって創られたのが始まりとされています。
さらに、安正寺から移された十一面千手観音坐像は、なんと国の重要文化財なんですよ!
 
そんな由緒ある安岡寺。
高槻でも有名な護摩供は、弘紹不動明王の前で執り行われます。
 

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不動明王の背には大輪の炎。
この炎によって、私たちの煩悩を焼き尽くすというのが、この大護摩供。
そして、その残り火を火渡りすることで、身を清めることができるのです!
 
境内に法螺貝が鳴り響きました。
いよいよ、大護摩供の始まりです。
20人ほどの行者や僧侶たちがお経を上げ、仏具を鳴らしながら、入場する姿は圧巻。
気温は4度ほどしかない高槻の澄みきった空に、ピンとした空気が張りつめます。
 
行者問答のあと、弓で結界を作ります。
 

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矢は実際に空高くへと放たれ、これで24㎞に渡る結界が張り巡らされました。

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さあ点火です!

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初めは煙がモウモウと立ちこめ、やがて、大きな炎が上がりました。
不動明王の知恵の火です。
先ほどの寒さが嘘のように、熱気が広がっていきます。
 

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どんどん護摩木を投げ込みます。
修験道の勇壮な儀式に思わず息を飲んでしまいます!

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ちょうど着火の時、曇天の空からポツリポツリと雨が降り出したのを感じましたが、それもこの炎が焼き尽くしたのでしょうか、いつの間にか嘘のように止んでいました。
 
次は、お待ちかねの火渡りです。
通常、生身の人間が火の上を歩くことはできませんが、修験者たちが、「火伏の儀式」を行うことで可能になるのです!
 
裸足になって清めの塩を巻き・・・いざ!

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ご覧ください!
まだ火の付いている丸太の上を見事に歩いて渡りました!!
 
一般の参拝者も、靴下を脱ぎ裸足になって続きます。
 

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見事、渡りきることができました!
こんな小さな子どもさんたちも果敢に挑戦していました☆

安岡寺は、表参道から登ると石段が続き、子連れやベビーカーでは参拝が大変なのですが、実は、西門のすぐ隣まで車で上がってくることができます。
本物の山伏たちの秘技を見たら、きっと子どもさんたちも大喜びするはずです。
ただ、火を使った行事ですので、決してお子さんから目を離さないように気をつけてくださいね。
私も最前列で見ていたのですが、飛んできた火の粉でダウンジャケットに何カ所も穴が開いてしまいました^^;
 
むさぼり、おごり・・・といった人間の醜い心を焼き払ってくれるという安岡寺の大護摩供&火渡り。
ぜひとも、その目で高槻に伝わる伝統行事をご覧になってください!

 

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 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2017-02-08